何がしたいかわからない時に読み書きするもの

人生って何、自分は何がしたいんだっけ、あれ、仕事って何のためにするんだっけ、って思った時に読み書きする文章

「意味の深みへ」がヤバイ

井筒俊彦さんの「意味の深みへ」を読んでいる。この本が、ヤバイ。何を言っているかよくわからない箇所もたまに出てくるが、自分の考えをまるっと変えてしまうくらいの、影響力がある本である。何がやばいかというと、、、

①非常に難解な内容を、何回も平易に(平易とは言え難解)言い換えて、説明しようとする丁寧な姿勢

②渾沌、と無、の説明に代表されるように、あらゆる概念的な言葉の視覚的な美しい説明

③①、②の点をとおして、哲学的・宗教的な話を実生活の、個々人の視点に入れこむことを可能になりそうな文章

ということである。最近読んだ本の中で最も深く、いろいろなことが取り込まれて本の中の概念で溶けていくような、そんな本である。自分自身の価値観、人への対峙の仕方、時の過ごし方に全く新しい視点をもたらしてくれた本である。引き続き、読み進めたい。