何がしたいかわからない時に読み書きするもの

人生って何、自分は何がしたいんだっけ、あれ、仕事って何のためにするんだっけ、って思った時に読み書きする文章

まだまだ産休からすぐに復帰ということが珍しい社会

私はもうすぐ産後2か月なのだが、今月から仕事に復帰している。今日も、2か月半前までお世話になっていたクライアント先とのミーティングにでかけた。そこで、よくしていただいている方に、「もう復帰されているなんて、どうなっているんですか?お子様どうしているんですか??」と興味津々に聞かれた。答えとしては、子どもは待機児童になっていて、そのおかげで都のベビーシッター利用支援事業を利用できている。ので、子どもを家でシッターさんに見てもらっているのだ。

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まだまだ日本ではシッターに預けて復帰、というのは、お金もかかるし、普及していない現状。でも、海外ではよくある。友達の多いフランスでも、ナニーさんをみんな割に気軽に使っているようだ。今回は本当にラッキーなことに、都の支援事業で、250円/hという破格で使え、フルで活用させてもらっている。これがなければ待機児童で家で仕事しながら子どもを見たりしなければならなかったはずなので、とても助かる。また、来年度の保育園の点数にもつながるので、本当にあってよかったと思う。税金を払っていて、よかった、と思える制度だ。支援事業のことはさておいても、もっと日本でも一つの選択肢として、シッターさんの良さが伝わっていくと良いのになと思う。

産休からすぐに復帰すると、あとあと身体に支障がでるよ、とか子どもがかわいそうよ、とか言われるのだが、家にずっといると、私はメンタルがやられてしまいそうで、仕事に復帰できてとても嬉しい。こういう人も結構いるのではないかなとも思う。フルタイム、夜までばりばり!とまでいかなくても、時短で少しずつ、という人もいるだろう。子どもがかわいそう、という感覚もあるかもしれないが、私は子も私も、一人の自立した人間であり、与える愛情は、一緒にいる時間に関係なく、時空を超えてつながっていると思っている。そして、そう思いたい。

また、2か月くらいで復帰すれば、ちょっとのバカンスから帰ってきた、くらいなので、仕事へのリカバリーも早いし、職場側も助かる。私は経営側なので、戻らざるを得ないところもあり、会社側の気持ちも自分の気持ちもよくわかるのだが、2~3か月だと、プロジェクトなどにも支障が出にくく、調整しやすいと思う。もちろん長期で休んでも、会社側がマネージできなければだめなのだが。

女性活躍!みたいな話はあまり好きではないけれど、当たり前に、働きたいと思ったときに働けて、休みたいと思ったときに休めるような制度が整っていて、かつそれぞれの選択への周囲の理解が進んでいる世の中になってくれたらよいな、と思う。働くからえらいとか、休むから愛情豊かとか、そういう世界観ではなくて、取りたい選択肢を自然に取れる社会になれれば、より互いに豊かになれるのだと思う。