何がしたいかわからない時に読み書きするもの

人生って何、自分は何がしたいんだっけ、あれ、仕事って何のためにするんだっけ、って思った時に読み書きする文章

人生が残り10年だとしたら

有名な、スティージョブズの言葉がある。

If today were the last day of my life, would I want to do what I'm about to do today. もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?

もし今日死ぬとしたら、もし人生が残り半年だとしたら。お金のことを全く気にせずに、もしもうすぐ死ぬとしたら。そんな質問をして、本当にしたいことを見つけていこう、ということを聞いたり読んだりした人は結構多いのではないだろうか。私も、そんな本をいくつか読む中で、日々今日もし死ぬとしたら、ということをよく考えるようになった。

そんな中、最近ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」を読んだ。そこで書いてあったのは、人生があと10年だとしたら、ということである。本書ではそうしてキャリアを改めて描いていくことを書いているのだが、私はこれを読んで、もし今日死ぬとか、半年で死ぬと、考えた時とは違った、新しくやりたいことが見つかった。時間軸を変えて考えることは思わぬ発見をもたらしてくれるのだな、と思った。

今日死ぬとしたらと考えると、私は今やっている仕事と、家族との時間を持ちたい、と思っている。つまりいつもと変わらない過ごし方をしたい、と思う。あと半年で死ぬとしたら、と考えると、中期的に仕事の中で新しいチャレンジをしたいな、というのと、家族との旅行など、特別な機会を持ちたいと考える。でも今ある日々を、大切に過ごしたいというのが大きくて、新たにやりたいことはあまり浮かばなかった。今回、あと10年と考えたときに、全く新しいアイディアが浮かんだ。仕事で新しいことにチャレンジしたいという気持ちは同様にあるのだが、プライベートで、将来の子どもに、自分が今考えていることを全て書面で残したい、と思うようになった。つまり、今0歳の自分の子どもが10歳になったときに、もし私がいなかったとしても、日々考えている自分の想いを、きちんと伝えたい、残したいと思ったのだ。

この新たな取り組みはまだ始まったばかりだが、毎日、子どもに伝えたいことを、日々少しずつ書き連ねている。もし、私が10年後、死ななかったとしても(確率的にはその方が高いが)、文章が読めるようになった子どもに、日々の私の想いを共有するのを、とても楽しみにしている。