何がしたいかわからない時に読み書きするもの

人生って何、自分は何がしたいんだっけ、あれ、仕事って何のためにするんだっけ、って思った時に読み書きする文章

ひ孫くらいの世代が大人になったら、日本?それどこ?となるか

この間シンガポール留学中の友人と会って、「シンガポール人、日本のことみんな好きなんだよ、それはたぶんマンガ?とか知ってるし、日本製品(家電とか車)が結構流通してるから?かなぁ。」と言っていた。

好き、と言われるのは嬉しいことで、かつ国際平和にもつながることだから、個々人の好き・嫌いのイメージは、重要なことだと思う。

今後も日本が良い国だね、好きだね、と言われるために、何が必要なのか。自分たちの強みを外からの視点を踏まえて考えるとなんなのか、と。

ぐるっと一回り考えると、やはりそれは日本文化、もっといえばアニメ、マンガやゲームなんだと思う。

家電製品は移ろいゆくものだし、価格競争の世界だ。高付加価値の製品や、企業イメージも大事だけれど、一般の顧客は企業のIRなど見ないし、結果企業イメージにも、日本文化がもたらす影響は多かれ少なかれあると思う。ジブリ、ワンピース、ドラえもん、その他多くのアニメ、マンガやゲームがもたらすインパクトは思う以上に、大きい。みんな、意気揚々と、アニメやマンガのディテールを披露しあったりする。そして、同じマンガの話題になると仲良くなったり、時に本気でケンカしたりする笑。

なぜ大きいのだろう。この辺りは既にどこかで整理されてることもあるかもしれないけれど、それは子ども時代の楽しい思い出に、直接的に結びついているからだと思う。昨日、社内で、生きてきた中で大笑いした、今でも思い出し笑いをしちゃうような「いつ、どこで、誰が、どうした」を一文で書いてね、というアイスブレイクをやった。そうしたら、7割近くが子ども・学生時代の思い出を、書いたのである。生きていく上で、楽しいことばかりではないけれど、楽しいことを話したい、共有したいという想いの中で、アニメなどが果たす役割は大きい。童心に帰って、大笑いできるのである。子どもの頃の楽しかった気持ち、たとえ1人でこっそり読んでたとしても、その世界観、空気を誰も否定できない。私自身、子どもの頃繰り返し読んだ漫画を思い出すと、ニヤニヤする。

こうした文化がなければ、日本はどう認識されるのだろう。車、家電などの製品に加えて、(こう言うのは嫌だが)オリエンタルな神社や寺などのイメージ、四季折々の深い自然。もちろん美しいけれど、行ったこともない、見たこともない世界のどこかの人が、日本?どこそれ?あー、あのきれいなところね。くらいになるような気がする。車が好きな子は、日本車かっこいい!となるかもしれない。でも、神社の美しさに小さい頃から魅せられる子どもは少ないように思う。

私は小さな時からフランス音楽が好きで、その影響でフランスが今でもすごく好きである。語学も、就職先も影響を受けている。もはや国家の境界が曖昧になっていく中で、日本、というものを語るのが将来どれだけ意味があるのかもわからない。一方で、島国であり、語学の特徴も強く、こうした文化は、美しいものだとも思う。日本の強みであり、日本の平和を支えるのに、アニメやマンガ等が、一役買っている、日本?どこそれ?ではなく、日本!知ってるよ!好きだよ!というその影響力の大きさを、友人との会話で思い知ったのである。