何がしたいかわからない時に読み書きするもの

人生って何、自分は何がしたいんだっけ、あれ、仕事って何のためにするんだっけ、って思った時に読み書きする文章

今がかけがえのない瞬間という実感を得、情熱を燃して生きる

今日、仕事仲間が、病気で1週間入院することを聞いた。衝撃だった。体調が悪い時があるということで、心配していたのだが、手術入院するということは、若い方ということもあり、そうか、という何とも言えない気持ちになった。その瞬間、自分の夫(仕事を一緒にしている)がより多くの仕事をサポートしていく必要があることも知り、自分が産休がゆえにみんなに負荷をかけている中での動きということもあり、あぁ、もっと自分もしっかりしなくては、と改めて思った。人に、知らず知らずのうちに頼っていて、そして、それが当たり前と思っていたことを恥じた。これで夫が倒れたら、などと考えると、とてもやっていけない。「何がしたいかわからない」などと言ってはいられないのである。ただ、生きることに突き動かされる感じを、今日の話をきっかけに、がつんと受けたのである。

誰かいつもいる人が、急に余白になってしまうことを突き付けられて、色々が当たり前で幸せであり、逆に、そうした状況下では、自分がえいやっと情熱を燃してはいないような感覚もあった。今「ある」が急に「ない」となることで、焦り、おそれ、そして勇気が湧いてきて、えいやっと自分がもっと情熱を燃して生きるような感覚を、不思議にも得たのである。

今がかけがえのない瞬間で、今を積み上げて生きるのであるが、そうした実に迫りくる感情は、今がなくなるという実感を得なければ、本当の意味では難しいのではないかという風に思うのである。「何がしたいかわからない」などと言っていられない、何がしたいかではなく、「今生きるしかないのである」というこの勇気を得た今日を、忘れずに、周囲に感謝しながら、情熱を燃して、自分のために、周りの人のために、地球の中の一つの生命体として、生きていきたい。